センサリーインクルーシブ保育園

感覚過敏や感覚調節の難しさは、自閉症、認知症、PDSD(心的外傷後ストレス障害)、その他同様の症状を持つ人々が多く経験するもので、全人口の6人に1人が苦しんでいます。保育園の様な環境に、多く存在する過剰な刺激や騒音に対する過敏性に、この度の認証取得により、A-Cube(アゼリー保育園含む)では、感覚過敏の方々が施設見学や生活や学習をする際に、また、カームダウンルーム(スヌーズレンルーム)を設置し、快適で心地よい体験が出来る様、より良いサポートを提供しております。

カルチャーシティ認定

 
アゼリーグループはNPO団体カルチャーシティ(KultureCity®)とアジアで初めて提携し、地域共生複合施設『A-Cube(エイキューブと呼称)』及び、同施設が開催する全てのプログラムやイベントにおいてセンサリーインクルーシブに対応させる事を決定しました。(認証取得)
この取り組みにより、感覚器官に問題を抱える児童や幼児、そして当施設を訪れる全ての方々にとって、快適に過ごしやすい環境を提供しています。
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実施内容(認証プロセス)

  1. 研修の実施
    第一線の医療専門家から感覚過敏の方々や児童や幼児を見分ける方法や、それらの症状への対応策について施設スタッフが研修の実施
  2. センサリーバッグの提供
    ノイズキャンセリングヘッドフォン(PuroSoundLabs社提供)、手持ち無沙汰やイライラを解消してくれるツール(フィジェットツール)、言語カード、ウェイト付きひざ掛けなどを備えたセンサリーバッグは、周囲の環境に圧迫されていると感じる全てのお客様に提供

venue.kulturecity.org/venues/a-cube

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スヌーズレンルーム

スヌーズレンとは?

クンクンとあたりを探索する様子(Snuffelen)+うとうとと気持ちの良い様子(Doezelen)という2つのオランダ語から出来た造語です。

スヌーズレンの基本理念は、自分のレベルとペースに合わせて体感し、認知していき、小さな体験を蓄積しながら学習していくことです。障がいがあるゆえに常に受動的になってしまう子をそのまま放置すると、感覚器官はさらに麻痺し退化してしまいます。
従来までは欠けたり劣っている部分だけにスポットを当て、治療や訓練をしていましたが 目に見えない、無意識の部分の全ての感覚を統合させるためにコンパクトな形で刺激空間を提供して全体的に訓練を行うことを目的としています。
そこに、保育者や介助者がいることで、寄り添いながら一人ひとりの興味やペースに合わせた支援を与えることができます。

スヌーズレンルームの特徴

光・音・匂い・振動・触覚の素材等、感覚を優しくするものが設置されています。
スヌーズレンルームは、自ら好きな感覚を楽しみ、一人だけの特別な時間を過ごせる場所です。

スヌーズレンルームの使用目的

 〇心理的に不安定な人の情緒の安定のため
 〇自発性・コミュニケーション力を養う探索活動として
 〇重い障害や病気がある人の余暇活動
 〇精神障害者・発達障害児へのプレイセラピー
 〇認知症の老人ケア
 〇子どもたちがゆったりしたペースで過ごせる空間として

この様な使用目的でコミュニティセンターや保育園にも広がっており、日本でも様々な場所での活用が期待できます。

(スヌーズレン・ラボ ホームページより抜粋)

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